前々から表紙が印象的で気になっていた「夜は短し歩けよ乙女」がKindle Unlimitedの対象になっていたので、今がチャンス!と思い読んでみました。
あらすじも全く知らず読んだところ、思わぬ世界観のストーリーでびっくりでした。
概要
「黒髪の乙女」と彼女に恋する「先輩」、2人の語りによってストーリーが進んでいく恋愛小説です。
- 山本周五郎賞
- 本屋大賞受賞2位受賞作品
あらすじ
夜の先斗町・夏の古本市・学園祭・質の悪いカゼが蔓延する京都を舞台に、摩訶不思議な世界観の中、描かれる「黒髪の乙女(彼女)」と「先輩」のラブストーリーです。「先輩」は「彼女」が現れるであろう場所やイベントを聞きつけ、彼女の視界に入ることに精を出します。しかし「彼女」は「奇遇ですね」というばかり。「先輩」の努力が報われる日は来るのでしょうか…。
感想
独特の世界観と語りの口調に適応するのに時間がかかってしまいました。正直最初は「よくわからない」と思いながら読んでいました。慣れてくると同時に、彼女の心情が徐々に動き始めていくので読みながら自分が恋愛していた頃を思い出してキュンとしました。
登場人物がとにかく個性的でキャラが濃かったです。こんなキャラの濃い人たちに囲まれて大学生活を送れたら、さぞかし楽しそうです(いや、ちょっと疲れるかも)。
読了後は、温かい気持ちになれる恋愛ファンタジー小説でした。
こんな人にオススメ
- 変わった恋愛小説が読みたい人
- 大学生同士の恋愛小説を読みたい人
- 現実逃避したい人
電気ブランは本当に存在するお酒
作中に「偽電気ブラン」が何度も登場します。調べてみたところ、偽電気ブランは市販されているお酒ではないのですが、電気ブランは普通に購入することができるようです。
お酒に強い方は、電気ブランを飲みながら夜は短し歩けよ乙女を読んでみるのもいいかもしれませんね。